幸せな王子

大人になっても、読める絵本があったら良いなと、いつも思っていました。 心に波があって、読んだ端から言葉がこぼれてしまう時でも、きっとこの絵本ならば、もう一度楽しめるのではないでしょうか。 ゆっくりと言葉を紡ぐように、糸や布、レースやビーズを刺して描かれた挿絵は、沢山の色と感情を、私達に伝えてくれています。１度読んだ後でも、時々眺めてみたくなる、そんな本です。 幸せとは何なのでしょうか？ 人から幸せだねと言われても、そうではないかもしれないし、人からはそう見えなくても、自分では幸せを感じているかもしれない。 この話の、王子とつばめはどうだったのでしょう？ １ページ１ページ、指先で糸の縫い目を辿るように、読んでみてください。