招かれざる客~黒の大正花暦~
日々織
新品
880円(税込)
本の説明
大正時代、帝都。
どこか影があり儚げな、白菊。
手先が器用で人のいい、花守。
対照的な二人が出会い、
黒い花を先ぶれに人に寄生する異客を巡る謎を解いていく――
四話の短編からなる一つの物語。
それぞれの事件を通じて進展する、白菊と花守のドラマ。そして……。
想うがゆえにすれ違う。
その優しさに切なさに何とも言えず、ほろっとします。
186ページの、花守が白菊に告げた言葉には心を揺さぶられました。
異客というファンタジーの一方、
ミステリーの鍵として当時の風物が丁寧に描かれているのも見所です。
伊東七つ生さんによるイラストは作品にぴったり、コミカライズもされています。
★棚の、推し作家さま 三木笙子先生★
魅力的なキャラクターが織りなす、心に染み入るような物語。
人を想う切なさを、美しく優しく綴る名手。
明治や大正を舞台にした作品も多く、時代背景や風物が丁寧に描かれていて、
当時の日常を垣間見ているかのようなのも見所です。
『第1回 ジュンク堂書店文芸担当者が選ぶ この作家を応援します!』選出。
三木笙子『招かれざる客~黒の大正花暦~』(新書館)
イラストレーション:伊東七つ生