近藤祐著『脳病院をめぐる人びと』 帝都・東京の精神病理を探索する 2013年10月 彩流社刊
近藤祐の本
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1,925円(税込)
本の説明
都市が人を狂わせるのか? 戦前のちずには散見し、現在は消えた脳病院とはいったい何か?
芥川龍之介が神経衰弱の末に自殺した昭和二年以降、文学史にはさまざまな狂気が連鎖する。辻潤は天狗となって二階窓からの飛翔を試み、太宰治はバビナール中毒で強制入院させられる。愛児を失った中原中也は忘我状態となり、高村智恵子は精神分裂病で生涯を終えた。わずか十年余りに連鎖するこれらの狂気には、何か共通因子があるのか。また彼らはどのような治療を施されたのか。明治・大正・昭和と帝都東京における脳病院の成立と変転をたどり、都市と人間、社会と個人の軋轢の精神史を探索する。
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