バーボン・ストリート
あるケミストの本棚
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737円(税込)
本の説明
向田邦子とともに、エッセイがすばらしいのが沢木耕太郎。まずはバーボン・ストリートからどうぞ。
本書「解説」より
私はこれ(『バーボン・ストリート』)を読んだとき、ヤラレタ、完全にヤラレタと思ったものだ。それはノンフィクションをフィクションのように書く、エッセイを小説のように書く作家に遂にめぐりあったような気がしたからだ。
私は『バーボン・ストリート』をエッセイ賞の選考委員として読んだのであるけれど、それは直木賞の候補作品を読む時期でもあった。困ったことに『バーボン・ストリート』のほうが直木賞の候補作品よりも遥かに小説になっているのである。
――山口瞳(作家)
