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お葉の医心帖

時代小説SHOW

新品

836円(税込)

本の説明

「時代小説SHOW」時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】 第6位 有馬美季子(ありま・みきこ) KADOKAWA・角川文庫 対象期間中の作品は『お葉の医心帖』(2023年11月刊)、『お葉の医心帖 つぐないの桔梗』(2024年5月刊)の2作。 ♪ 本書は、著者初の医療小説です。医療を題材にした時代小説は、人情物や捕物との親和性があり、面白い作品が多い一方で、江戸の医療事情や漢方医術に関する知識が必要とされるため、難しいジャンルの一つでもあります。 本シリーズの主人公・お葉は、奉公先で苛め抜かれ、心を壊して入水自殺を図った16歳の少女です。お葉を救ったのは、五十を過ぎた町医者・道庵でした。死ぬことを許されなかったお葉は、声を出さずに泣くだけで、口を閉ざし、道庵が用意した薬も粥も受け付けないまま心を閉ざしていました。しかし、道庵の診療所で養生を続けるうちに、患者と真摯に向き合う道庵の姿に触れ、少しずつ信頼を寄せるようになります。そして、道庵から小さな手伝いを頼まれるうちに、自らも医術、特に薬草に興味を持つようになっていきました。 連作形式で綴られるこの物語は、心が再生されていく様子を描いており、とても癒されます。現在も学校や職場でいじめに悩む人は少なくないと思います。本書は、そうした悩みを抱える方々にぜひ読んでいただきたい作品です。この本を通じて、大切なことに気づいてもらえることを願っています。
お葉の医心帖 画像1

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