江戸酒おとこ 小次郎酒造録
時代小説SHOW
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957円(税込)
本の説明
「時代小説SHOW」時代小説ベスト10【文庫書き下ろし部門】
第7位
吉村喜彦(よしむら・のぶひこ)
PHP研究所・PHP文芸文庫
対象期間中の作品は『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』(2024年7月刊)の1作。
♪ 主人公・小次郎は、灘の酒蔵・和泉屋の次男として生まれ、酒造りに人生を懸ける若者です。江戸の造り酒屋・山屋で修業に励む小次郎の奮闘と、彼を取り巻く仲間たちとの友情やライバルとの闘いのドラマが描かれています。
本書の魅力の一つは、酒に対する江戸と灘の価値観の違いを鮮やかに描いている点です。江戸では水割り酒が一般的だったという描写があり、その新鮮な視点が物語に深みを与えています。
著者・吉村喜彦さんは、時代小説は本作が初挑戦ですが、サントリー宣伝部での勤務経験を持ち、酒をテーマにした現代小説を多数手掛けてきた作家です。酒に関する深い知識が存分に活かされた本書は、酒好きの方にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。
読み終えた後は、きっと美味しい日本酒が飲みたくなることでしょう。
