ほんまる神保町
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神さまのいない場所で

鬼lab.

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880円(税込)

本の説明

神の不在にあって、なおこの地上に可能な祈りとは、言葉にならない想いを言葉にして詩の中に「心のまんま」を書くことだと詩人・伊東友香は言う。時に言葉は心と「しっくりとは噛み合わない」ことを認めながら。「こっちが裏で/あっちが表/ひっくり返したら/おなじじゃないの/こっちが素で/あっちが演技/死ぬときには/おなじじゃないの/地球の上であたふたしても/君は君だから/おなじじゃないの」(おもてうら)、「これからは/生きていても/誰かが死ぬだけだと思うと/気が滅入るな/減った分を/増やそうと/やっきになっちゃいけない/ないならないなりの/花を咲かせて/水をあげるふり」(水をあげるふり)、「いま生きてることの不思議/いつかは死ぬことの安心/あなたと会えたことの奇跡/続くかわからない恐怖/あなたと生きることの使命/失うかもしれない自由/まだ生きていたい希望/死んでしまいたい誘惑/続いていく夢/終わりゆく現実/ふきだまる運命/置いてきて/ひとやすみ」(ひとやすみ)、「運命は動かせない/動かせるのは/その中のわたし」(運命)など、飾らないが嘘のない気づきの言葉で編み上げた詩集。(0号)
神さまのいない場所で 画像1

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