ほんまる神保町
棚主
紹介

1階・12章・06節

太陽技術士翻訳事務所

太陽技術士翻訳事務所
新型コロナの世界的感染拡大が起こり、東京都により2020年4月緊急事態宣言が発令された。3密(密閉•密集•密接)が奨励され、外出自粛する生活が続いた。家で過ごす日々が増え、自分と向き合う時間を有効に生かすため今まで書きためた日記や仕事関連のデータをまとめた本を書くことにした。 私は第二次世界大戦が終わった時4歳になっていた。戦争中避難場所を求めて夜間逃げまどう記憶が後遺症•トラウマとなっている。 戦後沖縄はアメリカ軍のもと、傀儡の琉球政府が設立され、実権は米軍の支配下にあるアメリカ民政府が握っていた。 私は、子どもの頃から理不尽なことを見聞きしてきた。しかし縁あってアメリカの戦後復興政策の一環であるガリオア資金で米国のミシガン州立大学で学ぶ機会を与えられた。 29歳まで沖縄で生活したが1971年東京のコンサルタントへ転職した。約30年間、インドネシア、ケニア、中国、パキスタンおよびインドの水道プロジェクトの仕事をしてきた。 島嶼沖縄から東京へ、東京から海外へ、海外から東京へ旅した波瀾万丈にみちた物語を友人•知人や若い人たちに伝えたいという思いがあり応募した。今、私にできる小さな社会貢献をしたいというのが動機になりました。 本のジャンルは、私の個人史•物語を述べた自叙伝である。サラリーマンとして半世紀近く、水道の専門家として国内および海外で過ごしてきた。幸い東京のコンサルタントで日本政府の円借款や国際協力機構JICAの無償資金協力の仕事で途上国の水道施設を整備してきた。工事の完成後相手国の主婦を含めた人々の喜ぶ姿を見てきた。自叙伝「水道技術者の挑戦、琉球独立の夢」 を先輩や日本水道新聞社の協力を得て太陽技術士翻訳事務所から出版することができた。個人の自叙伝を大手の取次店が扱うのは難しい。今回、"ほんまる"が一般の人々に機会を与えてくれたことに感謝している。

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